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ピュアリサーチ


プロダクトデザイナーのマイク・エーブルソンさんの言ってる「ピュアリサーチ」って言葉が好きだ。ある目的を達成するためにリサーチを行うんじゃなくて、目の前の純粋な興味からスタートして、手足を動かしながらあてどなくリサーチを行っていくこと。そんな彼のやり方をそう呼ぶんだって。

それは例えば、橋梁の構造とか魚の口のかたちについてとか、それぞれは唐突な着目点なんだけど、そこからジャンプして、思いもよらない製品を作ったりする。まっすぐ目的を遂行するんじゃなく、ふらふらと散歩してるみたいな制作の過程って感じ。

面白いのはリサーチだけしてモノを作らない場合もあるところ。むしろそれを「思考をしなやかに保つためのエクササイズ」として日課のように取り組んでるんだそう。 好奇心をたいせつに、日々を面白がる態度をそこに感じる。方法論としてもそうだけど、暮らしぶりをあらわす言葉として、最近のキーワードになってます。